文章添削で主にしていること
現在、フリーランスとして文章添削を行っています。
今日は私がどのように文章添削を行っているかを分析し、まとめてみました。
文章作成でお困りの方の参考になればと思います。
私が文章添削でよく行っていることは以下の3点です。
1.表現方法を変更する
2.言葉の省略を減らす(語句の追加)
3.長文の分解
1.表現方法を変更する
ビジネス文書としてより適切な文章となるように表現を変更していきます。
ここでは単純な単語の置き換えをしていくことが多いです。
表現方法を変更するために主に行っている作業は、文章の要約です。
文の要約を行い、要は何を言いたいのかが分かると、別の表現方法の発想が得られます。
本当に難解な文章のときには、段落丸ごと要約文に置き換わることも…
例)選ばなければならなかった⇒選択しなければならなかった
例)彼の言った通りだった⇒彼の主張は正しかった
2.言葉の省略を減らす添削(語句の追加)
言葉の省略があるが故に、読み手に適切に伝わらないことがあります。
筆者は分かると思って言葉を省略していても、読者がそれを理解できるとは限りません。
また、読み手が考えれば理解できる省略はとても多いのですが、それは読み手の余計なエネルギー浪費に直結してしまいます。
例)品質が重要な課題⇒品質の維持が重要な課題
*品質の何が重要な課題かが省略されていて分からないので、文脈から追記していきます
例)仕事で遅れていた⇒仕事で約束の時間に遅れていた
*何に遅れていたのかよく分からないので、情報を追記していきます
また、文章は修飾語句を追加することで、効果的な印象付けをすることができます。
例)TMB事業部は今、岐路に立たされている⇒これまでA社の売上の主柱を担ってきたTMB事業部は今、岐路に立たされている
*修飾語句を追記することでTMB事業部についてより理解を深めることができます。また、より興味を惹くことができます。
例)科学者によって考案された方法⇒科学者によって考案された新しい方法
*考案された方法が後の展開で重要なファクターであれば、「新しい」などの修飾語句をつけて読み手の印象に残りやすいように添削していきます。
修飾語句はどこに追記するかも重要です。
添削では文脈的にどの部分の印書を強く残した方がいいのかを考えて、修飾語句の場所を変えています。
例)「高嶋は製薬企業に勤務している」に「営業職として」を追記する
⇒高嶋は営業職として製薬企業に勤務している(営業職が印象として強く残る)
⇒高嶋は製薬企業に営業職として勤務している(上記より製薬企業の認識が強く残る)
3.長文の分解
最後は長文の分解です。
読みにくい文章の典型例として、一文が長いという特徴があります。
文頭から文末の「。」までの文字数が多すぎるということです。
一文が200字を超えていたらアラートです。
その文は恐らく2つ以上の文に分解することができるでしょう。
長い文を読み、理解するには、それなりのエネルギーを必要とします。
また、その一文に先述の1・2で挙げたような分かりにくい表現や、省略が含まれていることも多く、添削が必要な3要素が混在していることが多いのです。
長文の中には、主語1の記載があり、述語1が省略されていて、主語2省略・述語2記載といったものも散見されます。
このケースでは主語1+述語2の構成に見えますので、読み手がこの文を理解するのは本当にエネルギーを必要とします。ほとんど謎解きです。
分解可能な文は可能な限り分解し、更に1・2の作業をそこに加える添削を行っています。
例)私はA氏の発言に感銘を受け、仕事はお金のためでなく、自らの自己実現のためにしていきたいと考えるようになり、B社へ転職をした。
⇒私はA氏の言葉に感銘を受けた。そしてお金のためではなく、自己実現のために仕事をしていきたいと考えるようになっていった。その結果、私はB社へと転職をした。
ひどい例)彼は運転が苦手なので、(省略:車で私を迎えに来てはくれず、)(省略:私は)重たい荷物を持って歩かなくてはならなかった。
⇒彼は運転が苦手である。それなので車で私を迎えには来てくれなかった。従って私は、重たい荷物を持って歩かなくてはならなかった。
以上が、私が添削作業での傾向となります。
文章を書くのが苦手だという方は、1.文章を要約して別の表現を探す、2.省略を減らしていく、3.長文があれば複数の文に分解していくという作業をされてはいかがでしょうか。
それでも不安だという方は…
是非、文章添削のご依頼を下さいますようお願い致します。
*例文は全て自作であり、これまでに添削のご依頼を頂いた方々の内容とは関係ありません
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